2023年12月17日、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで「コープこうべ第九コンサート」を開催しました。1993年から始まった毎年恒例のこのコンサートは、今回で31回目を迎えました。

コープこうべ第九合唱団

コープこうべ第九合唱団は、チラシ、機関紙『きょうどう』などでのメンバー募集から始まります。毎年全メンバーを新しく募集し、年末の第九コンサートに向けてスタートします。スローガンは「みんなでつくる　みんなの第九」。合唱団の有志からなる運営委員が中心になり、コープこうべの事務局とも相談しながら練習会などの準備を進めていきます。

運営委員は、それぞれが得意な分野のチーム（情報発信や全体の調整、チラシ、プログラムの作成など）にわかれ、定期的に運営委員会をひらき、話し合いを重ねて活動します。

運営委員会は進行も持ち回りです

運営委員会をサポートするのは、メンバーから募った「フレンズさん」。「フレンズさん」は、練習会の準備や受付・案内など、それぞれが可能なときに運営の支援をします。
練習会の日の準備・片付けは、合唱団メンバー全員が参加。みんなで力をあわせて椅子を並べ、窓やドアの開閉など、一人ひとりができることに参加し、楽しみながら合唱にも運営にも取り組みます。

全員参加でたくさんあった椅子もあっというまに片付きます

練習会の座席表や出欠確認表も運営委員の手作りです

フレンズさんたちが資料を配布します／ポスターの作成やコンサートの宣伝も自分たちでやります

合唱の指導は、第一線で活躍するプロの声楽家、ピアニスト、指揮者が担当します。準備運動からドイツ語の発音、音取り、感情表現まで細やかな指導で講師もメンバーもみんな真剣です。

「みんなでつくる　みんなの第九」の意識がより高まるきっかけとなったのが、2020年からのコロナ禍でした。第28回（2020年）は残念ながら中止となりましたが、全員が自分たちのこととして一緒に考え、多くの課題を乗り越えて開催した第29回・第30回の成功はメンバーみんなの自信となりました。

2021年のようすは こちらから

感染防止対策は変わらず続けながら、4カ月間の練習をつみ重ね、161人で臨んだ本番。今回は4年ぶりにマスクを外してベートーヴェンの「第九」とほか2曲を歌いあげました。コロナ禍を経て思いきり歌う「歓喜」の思いは、あこがれの大きなホールいっぱいに響き渡り、約1,600人近くの観客も拍手喝采。広がる歌声の気持ちよさを感じ、充実したコンサートとなりました。

2023年コープこうべ第九合唱団　解団式の様子

2024年の合唱団のメンバー募集は6月の予定です。
プロの指揮者とソリスト、フルオーケストラの演奏で歌う感動を味わえる「コープこうべ第九合唱団」にぜひご参加ください。