コープのあるまちで vol.5/神戸市立なぎさ小学校合唱部による収録風景(神戸新聞 松方ホール)

『やさしさ つむいで』
これからも、いつまでも

臼井 真さん

神戸市立小学校の音楽専科教諭を38年間務め、今春定年退職。4月、神戸親和女子大学 発達教育学部児童教育学科 准教授に就任

神戸市東灘区で生まれ育ったので、「コープさん」は昔から身近な存在でした。小学生のころ、近くのお店に買い物に行くのが楽しみでしたね。その実家は、阪神・淡路大震災で全壊。当時の思いを一気に綴った歌が『しあわせ運べるように』です。勤めていた小学校に避難していた方々に向けて子どもたちと歌った曲が、これほど広く歌い継がれることになるとは思いもしませんでした。今年1月に神戸市の市歌に決まると、数々の声が寄せられ、皆さんの思い入れを改めて感じました。

今回携わることになった「コープこうべ100周年記念ソング」にも、たくさんの思いや願いが詰まっています。寄せられた2,437通のメッセージを元に曲を作るというプロセスは、自分にとって初めての体験。歌詞のキーワードを選ぶワークショップでは、組合員や職員の心意気に直に触れ、やりがいと同時に責任感も芽生えました。

ワークショップでは歌詞にしたい言葉に思いを添えていきました

僕の曲作りは大体そうですが、出だしさえ決まれば、スーッとメロディーが立ち上がってきます。「♪君といると幸せ~」の歌い出しができた後、「夢の種まこう」「笑顔をつないで」「100年先も」「ずっと一緒」といったキーワードをパズルのように組み合わせ、歌いやすくアレンジしながら、作り上げました。「いける!」と納得できる曲ができ、肩の荷が下りてホッとしました。
タイトルは『やさしさ つむいで』。伝えたいのは、「夢と愛があふれる未来にしよう、みんなで一緒に歩んでいこう」という前向きな思いです。“コロナ禍”で大変な日々が続いていますが、曲を聴いた人が少しでも明るい気持ちになってくれたらうれしいですね。

コープこうべの協同学苑(三木市)でミュージックビデオを撮影しました

『やさしさ つむいで』のミュージックビデオをホームページに掲載しています。下記URLよりご覧ください

https://next100.kobe.coop/activity/song.php

取材を終えて

これまでに作った学校行事の歌は約400曲。神戸市内の小学校音楽会の定番『みえない翼』も臼井先生作!ジ~ンとくる名曲ですよね。100周年記念ソングもぜひ聴いてみてください♪

(組合員ライター 中山純子)

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