- とりくみ
- [2025国際協同組合年 企画] 日本・ドイツの若者オンライン交流会「協同組合の役割と可能性の再考~共に築く未来~」
[2025国際協同組合年 企画] 日本・ドイツの若者オンライン交流会
「協同組合の役割と可能性の再考
~共に築く未来~」
ー 2025.12.16 ー
2025年は、国連が定めた「国際協同組合年」(IYC2025)。協同組合がSDGsの達成に貢献していることが評価されより一層、協同組合の認知度を高め、その振興を促進していく年です。
コープこうべは11月12日(水)、コープこうべ協同学苑(三木市)で、当生協が招集した若者とドイツのハム(ジーグ)連合自治体(人口およそ1.3万人)が招集した若者が、「協同組合」をテーマに、オンラインで国際交流会を開催した。地域や社会の課題、 また今後、自分たちが果たすべき役割について意見交換し、社会の課題、協同組合思想の深考、協同の事例発表、国際交流などさまざまな観点で学び、社会生活を送るうえでの気づきの機会となった。
交流会は、ハム市のヘンリッヒ市長と当生協の岩山組合長の挨拶の後、市長から同市の紹介、協同学苑の仲山部長から日本の魅力と当生協の組織概要、賀川豊彦との関係性やその理念について報告があった。
両国の専門家としてハイデルベルク大学のクライン教授からドイツの協同組合の礎を築いたライファイゼンの思想や活動について、関西学院大学の柴田学准教授からは賀川豊彦と協同組合について講演いただいた。
日本側からは関西学院大学の学生とコープこうべの若手職員ら10人参加し、ドイツ側は学生、市職員、銀行員など計8人が参加した。
若者たちのワークショップでは、日本とドイツの良いところや困っていること、住みやすくする為のアイデアを出しあった。すべての人を取り残さない賀川豊彦の理念ともいえるものが「買いもん行こカー」である、心の居場所を作ることが大切だとの意見が出て、コミュニティーへの関与や時間を共有することの重要性を再確認。協同組合の創立から100年、200年の時を経て先人の思想を顧み、協同組合の役割や今後の可能性について触れる意義ある交流となった。
本イベントはハム市のヘンリッヒ市長が、「ライファイゼン」の生誕地であるハム市の地域活性や若者活躍を目的に、若者交流会の開催を発案。市長は交流会のパートナーとして、深く関心を寄せていた日本の協同組合の父「賀川豊彦」と関連のあるまちや団体から探すため、公益財団法人「ベルリン日独センター」に相談。賀川豊彦が誕生した神戸で産声をあげた生活協同組合であること、学び合い活動や若者との接点づくりを活発に実施しているなどが目に留まり、声掛けいただいた。 交流会の開催にあたり、仲介やコーディネーター、通訳などは公益財団法人「ベルリン日独センター(※)」が担い、実現した。
※日本およびドイツ両国の外務省、ならびにベルリン州政府の支援を受け、経済・科学・学術・文化・社会・政治など多岐にわたる分野における日独間および国際的な交流の促進と深化を目的として活動している公益財団法人
本イベントは、ドイツのハム連合自治体、コープこうべと公益財団法人ベルリン日独センターの3者共催です。
