1.兵庫県産の希少品種いちご「あまクイーン」

兵庫生まれのいちご「あまクイーン」は、“とちおとめ”と“さがほのか”からできた希少品種。甘さ、やわらかさ、香り高さの3拍子揃ったおいしさが自慢で、兵庫県西脇市でも多く栽培されています。

2.余剰品と規格外品

西脇市でいちごを栽培する生産者の篠田さんと佐藤さん。お二人はいちご農家として、余剰品と規格外品の発生に悩まれていました。
4~6月に収穫される完熟いちごは、傷みやすく出荷がしにくいため、この時期は特に余剰品が増加。おいしさは同じでも形が悪いだけの規格外品とあわせて、収穫の約15%が余剰・規格外品になります。
この余剰・規格外品いちごを、なんとか活用できないものかと、規格外農産物の活用をすすめる株式会社ファントゥ（岡山県）、ジャムメーカーの株式会社グリーンウッドファクトリー（丹波篠山市）、卸売業者の加藤産業株式会社（西宮市）とコープこうべで、いちごジャムの開発に取り組みました。

おいしさは同じ、形が悪いだけの規格外品

3.甘さを抑え風味を生かしたジャムが完成

一般的に、いちごジャムを作るときは、それぞれのいちごが持つ特徴を生かすため数種類の品種をブレンドします。ただ、あまクイーンは風味・色合い・酸味等絶妙なバランスで1品種単体でもおいしいジャムが仕上がりました。
果実の含有量は45％。甘さを抑え（糖度40度）いちごの風味を生かした上品な味わいです。

コープ商品わいわい会議(※)の試食では、「しっかりいちごの食感・味・酸味があってとてもおいしい」「後味がすっきりしていて良い」と大好評。わいわい会議での意見を反映してラベルのデザインも決定し、兵庫産ブランドいちごの風味をぎゅっとぜいたいくに詰めた「兵庫県産あまクイーンいちごジャム」が完成しました。

（※コープ商品わいわい会議　商品の開発や改善について組合員の声を聞く会議です。どんな商品を作るか、味やパッケージについて意見をもらいます。）

コープ商品わいわい会議