- とりくみ
- 兵庫のゆずを活用して地元農家を応援したい!食品工場で「菓子パン」と「どら焼」を開発
2022.2.2
兵庫のゆずを活用して
地元農家を応援したい!
食品工場で「菓子パン」と
「どら焼」を開発
規格外原材料の有効利用、地域の活性化、工場の稼働促進など、地域の課題を迅速に解決するために、
コープこうべと生産者、取引先が協同で開発をすすめる商品です。
兵庫県神河町のゆず。大豊作で過剰となってしまったゆず果汁をパンと和菓子に生かしました。
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1. 神河町の特産品として育てられたゆず
1975年ごろ、兵庫県神河町で地域おこしとしてスタートした「ゆず」栽培。「神崎ゆず生産組合」を立ち上げ、生産者や兵庫西農業協同組合(JA兵庫西)が力を合わせ名産品として育ててきました。
山間の傾斜地を利用して栽培しているため、施肥や剪定(せんてい)、防虫などは大変な作業。立ち上げ当時92軒あった生産農家は27軒になり、生産者の高齢化もこれからの課題です。組合では、援農ボランティアやオーナー制度などを導入しながら栽培を続けています。
収穫したゆずは、JA兵庫西の神崎加工場で搾汁し冷凍保存。これをジュースや濃縮果汁、マーマレードなどに加工して販売しています。 -
2. 大豊作&コロナ禍でゆず果汁が余剰状態に
ゆずは、収穫が多い「表年」と収穫が少ない「裏年」があります。「表年」にあたる2020年は大豊作でした。ところが、コロナ禍による地域の祭りやイベントの中止などで、ジュースに使われていたゆず果汁が余剰状態に。ゆず果汁は加工場の冷凍庫に眠ったままです。
この果汁をなんとかできないか。JA兵庫西の青木健浩さんから相談を受け、コープこうべの吉田智子は、ゆず果汁を使った商品ができないか検討をすすめました。 -
3. コープこうべの六甲アイランド食品工場で新商品を開発
吉田は、六甲アイランド食品工場で商品開発を担当している生産事業部の水川美由紀と吉本昇司に、「ゆず果汁」を使った商品の開発を依頼しました。
「ゆず」を使った商品開発は初めての試みでした。水川は、ゆずの酸味は好き嫌いがはっきりしているので、何かと合わせたら食べやすくできるのではないかと考えました。そして、いろいろな組み合わせを試作し、3種類の商品を開発。これを、コープ商品わいわい会議に提案し、組合員に率直な意見を聞くことにしました。
試食した組合員からは、「ゆず感をアップしたほうがよい」「クリームとゼリーの量が少ないのでは」などの意見が寄せられました。水川は、クリームなどの製造を委託している取引先の担当者と、配合比の調整を重ねました。また、クリームやあんに合う生地も工夫しました。
そうして完成した新商品が、「サンドロール ゆず&ミルク」「ゆずはちみつクリームパン」「どら焼 ゆずあん」です。
2022年2月~3月の期間限定商品
サンドロール
ゆず&ミルク
100 円(税込み 108.00円)
- 「ゆず風味のゼリー」と「ミルククリーム」のダブルサンド
ゆずはちみつ
クリームパン
118 円(税込み 127.44円)
- 「ゆずクリーム」と「はちみつソース」の絶妙なブレンド
どら焼
ゆずあん
108 円(税込み 116.64円)
- 「さわやかなゆずあん」と「ふんわり生地」がベストマッチ
兵庫県神河町産のゆず果汁を使用し、3品ともさわやかな酸味を感じられる商品に仕上げました。