2021.07.21

「コープ商品総選挙」第1位!
フレンドリーバナナの
学習&交流会を開催

5月31日、「Zoomでフレンドリーバナナ学習&交流会」が開かれました。組合員、取引先の方、学生、職員などオンラインで75人が参加しました。

「コープスフレンドリーバナナ」は2020年に開催した「秋のコープ商品総選挙」で第1位に輝いた人気商品です。学習会に先立ち、表彰式が行われました。

バナナの追熟加工を行う株式会社スミフルプロセスネットワークの渋谷竜一さん(右)に表彰状を渡すコープこうべ商品部の松下弘樹さん

表彰状とフレンドリーくんを手にする生産者のみなさん。事前にフィリピン・ミンダナオ島のビスカイヤ農園に表彰状を送っていたので、笑顔の写真とメッセージが届きました

フレンドリーバナナは「子どもに安心してバナナを食べさせたい」という願いから生まれた商品。誕生から28年になります。学習会は3つのテーマで実施しました。

1つ目のテーマは「開発物語と商品のこだわり」。講師は、株式会社スミフルプロセスネットワークの槌和之さん。

商品開発の歴史や、バナナが組合員の元に届くまでの工程を紹介。そして、農薬の使用をできるだけ抑えながら、バナナを病気や害虫から守るためのこだわりの栽培方法について、取り組みや工夫の一つひとつを説明してくれました。フレンドリーバナナの生産から追熟加工のすべてに携わる槌さんの熱い思いが伝わりました。

☆バナナが私たちの元へ
届くまで☆

フィリピンで

育苗(11か月間)→農園に植え付け→生育(大きな葉が広がる)→開花・結実⇒袋がけ→生育(バナナが上を向く)→緑色のうちに収穫→選別・パッキング→ハブセンターで保存→船積み→日本へ輸出

日本で

輸入→荷揚げ→港の倉庫で保存(13℃をキープ)→通関・検疫後、加工場へ→追熟加工(6日間)→出荷⇒コープこうべの宅配・店舗へ
※収穫したバナナは、追熟加工の工程まで13℃をキープしながら保存・輸出入されます。

2つ目のテーマは「ビスカイヤ農園 現地訪問職員の報告」。講師は、コープこうべ商品部の松田香さん。フィリピン・ミンダナオ島のビスカイヤ農園で働く人たちの家庭を訪問したときのことを報告。フレンドリーバナナは、環境と健康に配慮して栽培しているから継続して働けること。そのことが、子どもたちの教育支援や健康診断の実施など農園独自の地域社会貢献の取り組みにつながっていることを紹介しました。

どの家庭からも、「安定した収入があって子どもを学校に通わせることができる」「農薬の量が少ないので安心して仕事ができる」という声を聞くことができたそうです。
「台風の被害など順調ではないこともありましたが、その都度、生産者と取引先、組合員、コープこうべで守ってきた大切な商品。美味しさだけではなく、そんなストーリーを含めて、フレンドリーバナナのファンが多くいらっしゃる」という言葉が印象的でした。

3つ目のテーマは「バナナを熟成させる『室(ムロ)』リポート動画」。緑色のバナナを黄色く熟成する工程紹介」。リポーターは、コープこうべ政策推進室の田中麻里さん。

バナナは緑色のうちに収穫・選別して熟成させないように輸入します。そのためには温度管理が大事。神戸港に届いたバナナは、追熟加工されて私たちの元に届きます。

田中さんは、(株)スミフルプロセスネットワークの加工場を訪問し、フレンドリーバナナの追熟工程をリポートしました。日本に到着したバナナは緑色で硬い状態です。加工場では、室(ムロ)と呼ばれる加工室にバナナとエチレンガス入れて密封し、室の壁際から風を送り室内の空気を循環させて追熟を促します。この工程で、甘さと香りのバランスが決まります。組合員の元に届くときが一番おいしい状態になるように丁寧に追熟されていることがわかりました。

その後、人の目と機械で検品して出荷され、コープこうべに届きます。

イベントの後半は、参加者がオンライン上で3つのグループに分かれて交流しました。それぞれのグループには取引先の方やコープこうべ商品部の職員も加わり、「バナナが長持ちする保存方法は?」「産地では防虫のための袋かけをどのように行いますか?」「おすすめの食べ方は?」など、さまざまな質問に答えていました。

組合員と生産者、取引先、コープこうべが一緒に作り育ててきたフレンドリーバナナは、今年で28年になります。安全でおいしいだけじゃないフレンドリーバナナの魅力を、たくさんの人に知っていただくことができました。

夏休みにも、店舗でフレンドリーバナナのイベントを予定しています。お楽しみに!!

イベントに参加したみなさん

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